03[理由なんていりませんただ好きなんです]
紅蘭
蒼作
紅蘭
蒼作
夜の格納庫に僅かな明かりが灯っている。
そんな格納庫内の白い光武の側に座り込んで、右手を眺める紅蘭の姿が在った。何時ものツナギ姿で、左手には工具すら手にしている。
でも、ちょっと心此処にあらず。
右手。何だか今も温かい気がする。
昼間、ちょっとした事で大神に握られたその手。
「なんや、アホみたいやけど、この温もりが忘れられないんや」
そう、笑って自分の大切な人を護ってくれる光武を見上げる。
「それでな。なんや、よくよく、考えてみたんやけど……理由なんて無いねん。あんたらを思う理由とかは簡単に出てくるんやけども」
ちょっと気恥ずかし気に微笑んで。
「でも、理由なんて必要ない。だって……好きなんやもん」
そう言って紅蘭は頬を紅く染め、光武へと満面の笑みを向けた。
[理由なんていりませんただ好きなんです]
そんな格納庫内の白い光武の側に座り込んで、右手を眺める紅蘭の姿が在った。何時ものツナギ姿で、左手には工具すら手にしている。
でも、ちょっと心此処にあらず。
右手。何だか今も温かい気がする。
昼間、ちょっとした事で大神に握られたその手。
「なんや、アホみたいやけど、この温もりが忘れられないんや」
そう、笑って自分の大切な人を護ってくれる光武を見上げる。
「それでな。なんや、よくよく、考えてみたんやけど……理由なんて無いねん。あんたらを思う理由とかは簡単に出てくるんやけども」
ちょっと気恥ずかし気に微笑んで。
「でも、理由なんて必要ない。だって……好きなんやもん」
そう言って紅蘭は頬を紅く染め、光武へと満面の笑みを向けた。
[理由なんていりませんただ好きなんです]
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